一般社団法人 今ここねっと八戸 設立の思い

昭和の時代は、テレビ、新聞、ラジオといった媒体の情報に頼り、本屋で書籍を読めば、社会の変化に順応できる時代でした。また、「会社」がコミュニティとして、人材育成や福利厚生の場を提供していました。しかし、平成から令和になると、地球環境の変化や多様な価値観、社会情勢の変化など、多くの課題に直面するようになりました。これらの課題は、会社は会社として、個人は個人としての責任で対応する必要があります。その結果、企業や個人の順応に差が生じるようになりました。このような急速な環境変化の中で、政治や行政サービスも追いつくことが難しくなっています。要するに、各人が気づき、今やるべきことを自分で行う段階に来ているということなのです。
「今ここに生きるネットワーク」づくりのサポート。その為の指針は以下の通りです。

・市民レベルでの自己啓発の機会提供(気づき~探求)
・各々の持つスキル・経験・知識を向上させ、循環できるコミュニティーづくり
・AI時代だからこそ磨きたいNI(ネイチャーインテリジェンス)の重要性
・時間弱者・情報弱者になりがちな境遇に置かれた人々(シングルマザー・ファザー、学生、中高年独身者等)のサポート
・災害時に有効なアナログコミュニティーを通した相互扶助の実践

私達『今ここねっと八戸』は、これらを通して、社会の健全な発展に寄与したいと考えております。

当法人理事・監事のご挨拶

キャリアカウンセラー
採用カウンセラ
           代表理事   松橋 洋文

昭和40年代、実家は小さな食堂を営んでいました。周辺には金融機関や民間企業が多く、店はお昼時ともなるといつもの常連さん達で賑わっていました。口々に仕事のこぼれ話や冗談話などを交わしながら食事をしているそんな大人たちを、カウンターの隅っこから観察するのが好きな小学生でした。「働く事って楽しいんだろうなぁ」「この人は、今日は口数が少ないから、何か仕事でヘマでもしたのかな?」などと妄想を膨らませるマセた少年にとって、働く事が幼少期から興味の対象だったのかも知れません。そのまま、学生時代は「労務管理論」を専攻し、就職は総務人事系の職種にと、興味を仕事の領域に広げていった、いわば「労働オタク」な半生だったように思います。職業人生も後半に差し掛かった頃、ふと子供の頃の自分が過りました。「あの頃のような、仕事の充実感をみなぎらせている大人が少なくなったな」と。時代は確実に変化していたのです。そこには、様々な原因があるにせよ、取り残された大人たちが沢山いたのです。在職中は、そんな同僚後輩たちを元気にする事だけで給料を貰えるわけもなく、社業を遂行する事しかできませんでした。そんな労働オタクの少年が60歳を過ぎ、会社のしがらみから解放され、今ここに自分が出来ることはないのか!新しい時代の仕事との向き合い方は?そんな想いで立ち上げたのが『今ここねっと八戸』です。地方だから出来る暮らし方・働き方、日本経済や世界情勢を見つつも敢えてパラレルで俯瞰しながらの暮らし方・働き方の適性解が見えることを楽しみにしながら笑顔で皆さんと交流していけたらと思っています。

保母・幼稚園教諭2級
メンタル心理カウンセラー
            理事  中里 めぐみ

1,773世帯(2020年統計)。これは、八戸市内の母子家庭世帯数です。
子ども優先での毎日。気づけば24時を回っている。公的支援を受けて経済的に安定しても、いじめ・進学・就職と悩みは尽きない。夫婦で乗り切る反抗期も、真正面から一人で受け止める。子供との会話は「早く食べなさい」「宿題はやったの」「明日の支度は済んだの」「早く寝なさい」の指示語ばかり。とにかく、自分がしっかりしなきゃ!とにかく、母子家庭だからと言われないようにしなきゃ!そんな、言葉に縛られる。
これは、26年前の私のことです。離婚する人が増えて、職場での偏見は感じませんでしたが、自分の想いを口に出して弱音を吐くことはしませんでした。弱音=負け。尖がった毎日でした。
「今、何を感じているの?」「何か、気になることはある?」「本当は、どうしたいの?」「どうだったら、最高なの?」自分の気持ちに気づいて、肩の力を抜いて、嬉しい気持ちを早めに感じられたら、子育ての短い時間は笑顔で満ちていたと思います。『今ここねっと八戸』では、独りぼっちを卒業し仲間と出会い、過去や未来ではなく、今・ここで起こっているものごとを体験し、ただ目の前のことに集中して生きることを感じて欲しいと思います。「はぁ~、幸せ」と想える今を体感できる、そんな場所がここにあります。

キャリアコンサルタント
2級ファイナンシャルプランニング技能士
              理事  萩野 聡

2024年よりOffice・Lacicu(ラシク)を起ち上げ、キャリアカウンセリングや保険代理店を営んでおります。
大学を卒業後、4社を通じ一貫して営業職に携わってきた中で「聞く」営業スタイルを確立しました。さらに「聞く力」に必要性を感じ、傾聴を学び、キャリアコンサルタントを取得、仕事の中にカウンセリングも取り入れ活動中です。
今ここねっと八戸ではOffice・Lacicu(ラシク)の理念でもある「自分らしく」を念頭に、仕事・生活・余暇すべての分野において会員の皆様が「自分らしく」生きることができるよう支援をしていきたいと考えております。特にマイノリティーな分野(グレーゾーン、LGBTQ+等)に関しては積極的に支援をしていくとともに、ひとり親家庭の駆け込み寺、こども食堂など地域の問題解決の場になれればと考えております。
様々な方々が、『今ここねっと八戸』に関り、何かを得て、または何かを与えて次のステップに向かうことができれば幸いです。

キャリアコンサルタント
             監事  亀卦川 明

 当法人は、設立の理念にもあるとおり、八戸圏域を中心に、そこで暮らしている方々と活動している企業を結びつける役割を果たすことを目的にできあがった非営利の法人です。実は、私は地域密着型のスーパーマーケットに39年間勤めてきました。その内33年は人事を担当し、約5千人の従業員の人事管理を行ってきました。数年前の退職を機に、キャリアコンサルタントの国家資格を取得しました。その時に気づかされたことは、人生は、トランジション(転機)の連続であり、そのたびに悩み苦しみながらいろいろな選択(決断)を繰り返して行くものだ、ということです。
 当法人では、特にひとり親の方や進路に悩む学生さん、結婚・出産・転勤・昇進・ハラスメント・人間関係等で人生の岐路に立ち、人生を模索している方々等々に対して、今後の自分作りをお手伝いするということを聞き、私は参加することにしました。同時に、企業の人材作りのサポートや働く環境作りのお手伝いもできるということもあり、当法人の活動をとおして、自分の今まで培った経験や資格が少しでも世の中にお役に立てるのではないかとも思っています。皆さんのことを知り、一緒にテラ小屋の中で解決に繋げられればいいなと思っています。お気軽にお声をお掛けいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。